2024年新春のごあいさつ
明けましておめでとうございます。
始まったばかりのこの新しい年が、すべての皆様にとって平和と祝福に満ちた年になりますように! そして昨日の、1月1日に能登半島地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。
私どもの小さな団体も発足以来33年、「教育こそ平和への確実な道」と信じて、ささやかな活動を続けて参りました。それは「中東和平」という大問題の前には、取るに足らぬ小さな一滴に過ぎませんが。。。その間、皆さまからいただいた温かいご協力に心から感謝いたします。特に昨年は、「平和の架け橋」プロジェクトにお力を貸していただいたおかげで、紛争国イスラエル・パレスチナと日本の若者15人に、日本(広島、長野、東京)で、「平和共存の喜び」を体験をしてもらうことができました。すでに当時高まっていた両国間の政治的緊張を反映していたせいか、一筋縄ではいかない面もありましたが。。。
ご存知のとおり、昨年10月にはイスラエルとハマスの戦争が始まってしまいました。上記プロジェクトにはガザからの参加者もあったので、当NPOはすぐに「ガザ緊急人道支援」プログラムを立ち上げました。今までにほんとうに多くの皆様から温かいご寄付をいただいており、心から感謝しております。
しかし、新年になってからも停戦がすぐに実現する気配はなく、ガザに住む人々にとって飢餓や感染症など、人道上危機的な状況がますます深刻になっていくことは目に見えています。特に子どもや女性、そして障害のある方々を思うと心がほんとうに痛みます。なんとか一人でも多くの人の命が救われるように、引き続きご支援くださいますよう、心からお願い申し上げます。
世界の各地では今、数知れぬ人々が戦争や紛争、内戦などで苦しみ、平和を渇望しています。一日も早く彼らに平和な日々が訪れますように! 一人でも多くの人々がそれぞれ置かれた場で、「平和をつくるために働く」ことができますように!
理事長 井上 弘子
ー 2009年エルサレムでの「平和の架け橋プロジェクト」の記念として、参加者全員で植えた小さなオリーブの苗、14年経ってこんなに成長し、実をつけるまでになりました。そばに立っている青年は、当NPO現地スタッフ、ヤクーブ・ガザウィ(2009年のプロジェクトのリーダーでこの植樹に参加)。