8月8日に来日したイスラエル、パレスチナの若者たち10名は、8月9日に日本人参加者4名が広島で合流しました。
初日の9日は、ANT-Hiroshimaからも理事長の渡辺朋子さんをはじめインターンの学生たちも参加して自己紹介。平和記念大聖堂を見学。ここはカトリックの教会ですが、原爆投下後に、キリスト教徒だけでなく皆が祈る場所として建てられたとのこと。多くの人の平和の祈りがエネルギーとして感じられる場所でした。ディナーは、ANTのインターンのお母さんの手料理。広島のおもてなしのおかげで参加者は皆リラックスしたようでした。
翌日10日は、叶真幹さん(前追悼祈念館館長)の案内で、原爆ドーム、国立追悼祈念館等案内していただきました。通訳は、小泉直子さんがしてくださいました。
そして、原爆資料館を見学しました。その後、一行は宮島を訪問。
最終日11日は、ヒバクシャの証言を聞きました。ANTが手配してくださったのは、森下弘さん。15歳で被爆し現在93歳という高齢にもかかわらず、若い人たちに平和の芽をそだててほしいと証言を続けてらっしゃいます。
「自分に子どもができて、生まれたばかりの娘が、まだ目も開かないのに必死に乳房にしがみついている姿に、原爆投下時の真っ黒こげになった乳児の遺体を思い出しました。もう二度と子どもたちにあのような体験をさせてはいけない、私はかたたらなければならないと決心しました」とおっしゃったのが印象的でした。
また参加者からは、「トルーマン大統領が謝罪しなかった。それで、いいのか?」「いや戦争だから謝罪はする必要はないのでは?」といった質問があり、森下さんは、「たった3分の面談でした。トルーマンはすでに大統領をやめていましたが、謝罪するということは核兵器を破棄するということなので、アメリカの大統領は誰も謝罪できないのでしょう。彼は、罪の意識を感じており、ヒバクシャには会いたがらなかったのですが、私たちにあったことだけでも意味のある事だったのだと思います。お孫さんは、被爆証言をアメリカで行う手助けをしてくれてます。私は、個人として、中国や朝鮮、シンガポールの人たちにには謝罪すべきだと思いますし、今までもそうしてきました。」と力強くおっしゃっていました。
「私は、原爆投下直後に、あれだけ多くの人を殺した核兵器が使われることは2度とないだろうと思っていました。そして、今でもそれを信じています」
今回、広島訪問を受け入れてくださったANT Hiroshimaの代表、渡辺朋子さんは、「森下さんの声は、皆さんの神様からの贈り物です。未来を創るのはあなた達です。この度で、考え、話し合い、議論してください。」と力を込めました。
8月20日には、東京で2週間にわたる共同生活で得られた成果を発表します。ぜひお越し下さい。参加費は無料です。
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