井上理事長の巻頭言
教皇フランシスコが復活祭の翌日4月21日に亡くなられました。最後まで世界の平和のために祈り、常に戦争の犠牲者や社会の底辺で忘れられた人々に想いを寄せておられたとのこと。上左の写真は、ガザで傷ついた子どもたちの治療に尽力するイブラヒム神父を励ます教皇、右の1枚は有名な「焼き場に立つ少年」*、教皇が長崎訪問の際、核廃絶を訴えるために選ばれた写真です。
最後となった復活祭での言葉も、あらゆる戦争をすぐにやめ、対話と和解を通して平和をつくるよう訴えるものでした。また複数のメディアによると、教皇はガザ戦争が始まって以来ほぼ毎日、ガザの「聖家族教会」にビデオ電話をかけて、そこに宗教を問わず避難している人々に話しかけ、励まし続けられたそうです。日々の空爆に怯え、生活必需品もろくになかった人々はどれほど力づけられたことでしょう!最後の電話は4月19日、亡くなられる2日前でした。
皆様の支援金は、エルサレムのピッツァバッラ枢機卿を通してそこに送られています。皆様の継続的なご支援をよろしくお願いいたします。
井上 弘子
*撮影は当時のアメリカの従軍カメラマン、ジョー・オダネル。命を落とした弟の火葬を待つ間、じっと炎を見つめながら、血がにじむほど唇を噛みしめている。
目次
- 井上理事長の巻頭言
- 2025年復活祭のご挨拶
- 23年ぶりに訪れたイスラエルとパレスチナ
- 反ユダヤ主義」=イスラエル批判封じの呪文、効き目どこまで
- ヤクーブ・ガザウィ 7月のパイプオルガンコンサート
- 当法人主宰の通販サイト ヴェロニカ・バザール紹介
- フォトアルバム
