井上理事長の巻頭言
マサーフェル・ヤッタは、ヨルダン川西岸地区南部に位置し、複数の小さな村や集落から成る地域です。人々は長年にわたり、この土地で家畜を育て、畑を耕しながら、土地と深く結びついた生活を続けてきました。
しかし現在、入植者による暴力や嫌がらせ、さらには軍による一方的な立ち退き命令によって、人々の日常は深刻な不安にさらされています。家屋や学校が破壊され、授業が思うように行えなかったり、洞窟での生活を余儀なくされたりする人々もいます。こうした現実は、ドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド(故郷は他にない)』として記録され、アカデミー賞ほか多くの賞を受賞しました。敵同士とされてきたパレスチナ人とイスラエル人の、命がけの友情から生まれたこの映画をきっかけに、多くのジャーナリストが取材に訪れ、人々の苦しみは世界に知られるようになりました。
私たちは、マサーフェル・ヤッタ、そして同じような苦しみにあるすべての人々が、安全と尊厳のうちに暮らせる日が一日も早く訪れることを願っています。とりわけ子どもたちが希望を失わず、家族と生きる喜び、学ぶ喜びを大切にしながら、平和の担い手として成長してくれることを祈っています。
井上 弘子
目次
- 井上理事長の巻頭言
- イスラエルから見たガザ
- ガザ戦争 本当の停戦・本当の解決はあるのか
- 停戦発効後のパレスチナを語る
- ガザ緊急支援の活動
- フォトアルバム




















