▲写真:テルアビブにて海を背景に
まだはっきりと理由は分からないけど、
やっぱり私は、子どもに関わる何かしらの仕事がしたいとずっと思っていた。
スタディ・ツアーの訪問先の中で、クレーシュが一番心に響いた。
なんとも言えない悲しさと虚しさで心がキューってなった。
涙が出た。
『なんのために生まれてきたのか?』
誰にも必要とされないように見える状況で、
生まれたその瞬間から困難で、その条件を背負いひと一倍困難がいっぱいの人生。
でも、どんな子にも必ず意味があって生まれてきて、この状況を選んで生まれてきた。
一人一人この子は、どんな願いや使命があって生まれてきたんだろう。
そんな子供たちの可能性を狭めることなく、
彼らが困難な条件の中でも自分の本当の人生を歩んでいけるように、その『手助け』がしたい。
そう思うのは、きっと私がたくさんの愛情を受けて育ち、家族が大好きだから。
そうであるからこそ、人に愛を与えられる人に憧れている。
「たっぷりの愛情を受けた者だからこそ、愛情を与え人を癒すことができる。」
と言うように。
そして、その自分だからこそ家族や親、
家族からの愛情の大切さが身をもってわかるからこそ、
それが欠けている子供に胸を打たれるのだと思う。
私は帰る家があって、大好きと思える家族がいる。
そして、家族に愛されていて、経済的に苦なく暮らせている。
快適に暮らせるように発展した経済があって、政府が機能していて、
それが当たり前だけどそれがどれだけありがたいことかと思う。
日本に帰ってきて、日本の子供の貧困とか親のいない子に関心を持つようになった。
これまでは日本にいて、日本の外に目を向けていた。
しかし、初めて海外に行き日本の外を見て来た。
海外から帰って来てみると、日本にも同じことが起きていることに気がつき、
目が行くようになった。
今までは、そこまで関心が大きくなかった日本国内の社会問題に関心を持つようになった。
視点が変わったことは大きい。
(文 渡邉 はな/
2018年スタディー・ツアー参加者、大学1年生)