平和の架け橋プロジェクト2023 in ヒロシマ
日本人のあなたが、紛争国の若者同士をつなぐ『平和の架け橋』となる!
今年度、本認定NPO法人「聖地のこどもを支える会」は、コロナ禍で中断していた『平和の架け橋』プロジェクト(“LET’S BUILD A PEACE BRIDGE IN JAPAN”)を4年ぶりに再開します。これはイスラエルとパレスチナから青年を招き、日本人学生とともに2週間の共同生活を通して《平和をつくる》喜びを体験するプロジェクトです。
歴史
本プロジェクトは2005年(被爆60周年)に初めて広島、長崎、東京で実施して以来、今年で13回目になります。イスラエルとパレスチナ、広島、長崎、長野、仙台などで開催。さらに東日本大震災の被災地では2011から5回にわたり、ボランティア活動を行い、一人ひとりの命の尊さと平和な日常のありがたさを学びました。
目的
このプロジェクトは小さな「平和共存のラボラトリー」。紛争国の若者たちとの共同生活やボランティア活動をとおして互いに平等な人間として多様性を受け入れ合い、対話による相互理解の大切さを体験しながら、平和実現の道を模索します。また、参加者が「平和のメッセンジャー」であることを自覚し、将来、国際的な視野を持ったアクティブな平和構築のリーダーとして成長することを目標としています。
実際に当プロジェクトに参加した学生たちの中には、大学院を経て研究者となった人や、外交官や国際協力NGO、報道関係などで活躍している人も沢山います。
こんな方にお勧め
- イスラエル・パレスチナ問題や、中東地域に関心のある方
- 紛争を生きるイスラエル・パレスチナの同世代の青年たちの苦しみ、憎しみ、不安、怒りの声を実際に聞きたい。
- 共同生活の中で人種・文化・宗教・メンタリティなどの多様性を乗り越え、友情を育みたい。
- 国際協力、平和構築に関心がある。
- 被爆国日本として何ができるのか興味がある。
- 将来、国際的視野を持った平和構築リーダー、専門家として外交官や国連、国際協力NGOやジャーナリストを目指している。
etc.
プロジェクト概要
日程
2023年8月9日(水)〜22日(火)【14日間】
活動地域
- 広島:8月9日(水)〜8月11日(金)
- 長野:8月12日(土)~8月18日(金)【信州善光寺 玄證院】
- 東京:8月18日(金)〜8月22日(火)【JICA東京国際センター】
集合
2023年8月9日(水) JR広島駅
解散
2023年8月22日(火)午前中 (JICA東京国際センター)
活動内容(予定)
共同生活
紛争当事国と日本の若者が、広島、長野と東京において2週間の共同生活を行い、文化やメンタリティーの多様性から来る困難を克服しながら、「平和共存」の可能性や、相互理解と相互受容の大切さを体験し、友情の絆を結びます。日本人はとくに、敵対国の若者たちの仲介役として、どのように「平和をつくるか」、「信頼関係を醸成するか」について学びます。
「平和と紛争」「命の尊さ」についての学び
紛争国に住む若者たちの困難や怒り、不安や希望などを知り、また広島で平和祈念資料館訪問や被爆者の話を聞くことで、戦争・紛争の愚かさや平和の大切さについて認識を新たにし、人々の苦しみや悲しみに共感する心を養います。
異なる文化、宗教を学ぶ
善光寺に宿泊して仏教を学び、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教について学び合います、音楽、ダンス、料理など各国の伝統文化も紹介し合います。
ボランティア活動
長野での福祉施設、老人ホームでのボランティア活動をとおして、助けを必要としている人々に寄り添い、奉仕する心を養い、共に協力して働く喜びを味わいます。
ワークショップと対話
広島、長野、東京でのワークショップや交流の体験、とくにイスラエル・パレスチナ参加者の紛争体験を共有し、平和構築の具体的な「道」について考えます。
平和のメッセージ発信
長野、東京で「平和のシンポジウム」を開催。
プロジェクト全体を振りかえり、若者たちが「平和のメッセンジャー」として、一人ひとりの「いのち」の大切さを訴え、平和達成への道を進む夢と希望を発信します。
募集要項
募集人員・対象
18歳〜29歳 6名
(イスラエル・パレスチナからの参加者は9名)
参加費
10万円 (分割払いも可・要相談)
- 上記参加費には、プログラム全行程中の一人分の交通費、宿泊費、食費(1日3食、ただし自由時間中の食費/交通費は除く)、ボランティア活動保険料が含まれます。(事前・事後研修費は、別途定めます。)
- 当プロジェクト実施に関するその他の経費は、当法人の支援者の寄付によって賄われます。
- 自宅から研修会場 or 集合地までの往復交通費、および自由時間中の食費、交通費は、自己負担とします。
応募条件
- 当プロジェクトの目的に賛同して、「平和をつくる」ために積極的に働く意志をもっていること
- 互いに相手の多様性を受け入れ合う協調性をもっていること
- プロジェクト後も継続して、当NPOの平和活動に積極的に協力する意志をもっていること
- 事前・事後研修に必ず参加し、その前後に出される課題に取り組むこと
- プロジェクト終了後にレポートを提出すること
- 日常会話程度、またはそれ以上の英語力を有し、積極的にコミュニケーションが取れること
選考方法
書類選考と面接
応募方法
参加申込書を下記メール先に提出(顔写真も添付)してください。
添付のアンケート回答は必須です。
- 宛先
- info@peace-ilpsjp.org(件名を「平和の架け橋に応募(氏名)」と記載)
- 面接
- 書類選考後、面接日時・場所を個別にお知らせします。
応募締切
- 【第1次締切】
2023年5月8日(月)[ 必着 ]締め切りました - 【第2次締切】
2023年5月15日(月)[ 必着 ]締め切りました - 【第3次締切】2023年6月15日(木)[ 必着 ]
事前研修と事後研修
当プロジェクト参加者として選出された学生は、必ず下記の事前・事後研修に参加してください。
事前研修【必須】
日時(予定)
- 第1回:2023年7月1日(土)9:00〜2日(日)17:00
- 第2回:2023年7月17日(月・祝)9:00〜17:00
場所
JICA東京国際センター(東京・幡ヶ谷)
参加費
10,000円(宿泊・朝食・セミナールーム代込み)2回分
目的
- イスラエル・パレスチナの基礎情報および「両国の紛争の歴史と実情」について学ぶ。
- 「命」「平和」「絆」「連帯」「和解」などをテーマに、平和とは、人間とは何かを考え、参加者同士で共有する。
事後研修(1回実施予定)
日程
未定(プロジェクト完了後、1ケ月以内に実施予定)
- 主催:NPO法人 聖地の子どもを支える会 理事長 井上弘子
- 共催:財団法人 ヨハネ・パウロ2世財団 理事長 イブラヒム・ファルタス神父
- 後援:独立行政法人 国際協力機構、駐日パレスチナ総代表部、駐日イスラエル大使館
参加経験者の声
ラナ・ランティシパレスチナ
パレスチナ・イスラエル・日本の若者が共同生活をするこのプロジェクトで、敵同士でも互いに理解し合い、分かち合えるという現実を初めて体験し、深く揺り動かされました。それは決して容易でない平和の実現に向かって歩む私たちの希望であり、力となっています。
ペレグ・バル・オンイスラエル
このプロジェクトに僕は2回参加しました。僕は兵役義務の3年に加え、5年ほど軍にとどまりました。その間いつも心がけていたのは、「パレスチナ人も僕らと同じ人間なのだ」と部下に伝えることでした。
植田陽香日本
私は、広島・長野で行われたプロジェクトやスタディ・ツアーに参加しました。それで、中東和平・戦後復興開発の専門家を志してパレスチナに留学し、日本の外務省に入省しました。現在はアラブ諸国の一つに派遣され、アラビア語研修に励んでおります。
過去のプロジェクトレポート
これまでに実施した国際交流事業の報告書を掲載しています。ぜひご覧ください。