井上理事長の巻頭言
6月24日、当NPOの現地スタッフ、ヤクーブ・ガザウィによる「緊急オンライン現地報告会」を開催しました。イランからのミサイル攻撃を受けるエルサレムの「ライブ」中継です。夜空を染めるミサイルの光やサイレンの音、アイアンドームによる迎撃で街に落ちてくるミサイルの残骸などの映像に、「戦時下に生きる」恐ろしさをかいま見ました。
今年もまた、平和を渇望するイスラエル・パレスチナの若者たちと、平和のために行動したいと願う日本の若者たちが、被爆80年の長崎に集います。イラン・イスラエル戦争の影響で空港も閉鎖され、一時はプロジェクト開催も危ぶまれましたがなんとか実施にこぎつけ、今はただ彼らが無事に来日できることを祈り、準備を進めています。二週間の共同生活で、互いを「友」として受け入れて初めて「真の平和の光」が見えてくる――たとえそれが小さな光であっても。
当NPOの「小さな平和の種まき」は今年、20年の節目を迎えます。皆様のこれまでのお力添えに心より感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援を、よろしくお願いいたします。
井上 弘子
目次
- 井上理事長の巻頭言
- 「平和」について考えることは大切
- 戦争をなくすよりも大切なこと
- イヤールさんとサレムさん
- 軍事力がものをいう状況、置き去りにされるガザ
- フォトアルバム
