イブラヒム神父からクリスマスのメッセージが届きました。
イブラヒム神父は、2002年4月、ベツレヘムで起きた聖誕教会包囲事件の際、同教会の責任者の一人として、逃げ込んできたパレスチナ人とイスラエル軍との間に立ち、話し合いによる解決に尽力した人です。2003年に日本に招聘した際には、広島を訪問、平和記念資料館で被爆の悲惨な実情と戦争の愚かさを目の当たりにして、非常に強い衝撃を受け、同時に、この破壊し尽くされた町が戦後、「平和の発信地」として復興を遂げてきた姿に深く感動し、「この破壊と再生の町―――広島・長崎でこそ、イスラエル・パレスチナの子どもたちに『平和の学び』をさせたい」と考え、その実現を強く望みました。そこで始まったのが、当法人の「平和の架け橋」プロジェクトです。
エルサレム
聖なるクリスマス2023
「闇の中を歩む民は大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に光が輝いた。」(イザヤ9.1)
ベツレヘムに生まれた幼な子を観る時、もうこの世にはいない赤ちゃんのことを思い起こしましょう。そしてベツレヘムの光が、権力ある者たちの心を動かすようにできるように、力の限りを尽くしましょう!それが世界中のすべての罪のない犠牲者に贈ることができる私たちのクリスマスのプレゼントです。主よ、この世のすべての憎しみ、すべての報復の心が消え、戦争がなくなりますように!そして平和が全人類の上に再び花開きますように!
良いクリスマスを!そして幸せな新年を!
イブラヒム・ファルタス神父
フランシスコ会聖地特別管区 副管区長