▲写真:交流会で作った折鶴 このスタディーツアーに参加することを決意した時から約四ヶ月間、数年前からの念願の夢がついに叶うと思うと、本当に渡航が待ちきれなかった。まだ私が高校三年生だった時、受験期に立命館大学国際関係学部への進学を志し、入学後はそこでイスラエル・パレスチナについて学ぼうと心に…
私は今年6月末から7月末までの約一ヶ月間、ヨルダン川西岸地区南部のヘブロンのエクセレンス・センターという語学学校で、小学生から社会人までの生徒に英語を教えるボランティアをしました。 ヘブロン―アラビア語では、アル・ハリール(AlKhalil)(*1)と呼ばれる―という町は、ヨルダン川西岸地区の…
▲写真:アイーダ難民キャンプにある分離の壁 皆さま、初めまして。2015年「スタディーツアー・平和を願う対話の旅」参加者の本吉祐樹です。現在はイギリスの大学院で、国際法、とりわけ国際紛争やテロについて研究をしています。ツアーへの参加を通して私が感じたこと、そしてそれが現在の私にどのような形で活…
2014年夏、シリア国境に近いトルコ辺境の町、シャンウルファでシリア難民にインタビューをした。日本人の立場から、彼らに何ができるのか。当時、その答えは出なかった。 「あなたたちは何もしてくれない。だから私は神に祈るの。」というシリア難民女性の言葉が、しこりのように心に残っていた。紛争で帰る場所…
参加したスタディー・ツアーは、私にとって、紛争に苦しむ人々と向き合う旅であったが、同時に自分のエゴイズムと向き合う旅でもあった。 最初は、紛争の中に生きる人々の困難な状況や、愛する人が犠牲になり傷づけられた人々の心に触れても、私は無感動であった。私にとって所詮それは他人事であり、同情の“ふり”…
私には好きな言葉がある。 『Sperodumspiro』(生きている限り、わたしは希望を抱く) 子どもの頃、新聞で出会った言葉。古代に生きた人がどんな思いでこの言葉を残したか、私には知る術もない。 しかし、このシンプルな言葉の持つ力に私は幾度となく救われた。困難が立ちはだかった時、悲しみに…